201311201440おれのトラ猫(後編)第3巻 もえ~~エドガー.アラン.ポー

オコゲが家族になった最初の夜は気温が低くてちょっと冷え込んでた。カゴから出るといきなりソファーの下の潜りこんだ。娘は焦って床に這いつくばって子猫に「何してるの?出ておいてよ!!」と話しかけたけど、オコゲは娘の凄む様子を見て逆に反対方向へ逃げた。それを見て娘はまた逃げた先へ移動した。そしたら、オコゲは怯えてますます出なくなったのである。おれは娘に「追いかけないで!!また子供だから、そんなことして、よけいに怖がるんだよ」と言い聞かせた。娘は這いつくばったまま「パパ、子猫を引っ張り出して!!」ともどかしそうに言うた。娘が子猫をおもちゃ扱いしてるようなので、動物にも人間と同じように怖がったりする感情があることをどうすれば伝えられるかと思案している。それに今は互いに信頼関係を築いてる時期なんだし、もっと気を長く持たないと。

おれはゆっくりと娘に「○○ちゃん、ちょっと想像してね!!3階もの高さがある巨人ね、ある日突然○○ちゃんをカゴに閉じこみ、いきなり家へ連れて帰るわと言うて、パパからむりやり引き離して、パパも見つけられない遠いところへ連れて行かれたら、○○ちゃんは怖くなるんだよね!?」と言い聞かせた。

娘はちょっと考えたふりをして「3階も...うん!怖い!!」

それを聞いておれは笑いながら「だから、出てくるのを待って、強引に引っ張り出したら、かわいそうだよ!!」

娘:「じゃ、あたしはどうすればいいの?」

おれ:「傍にいてあげてもいいよ。急に誰もいなくなるのも怖いからなあ!?」

娘:「ここにいてもいいの?」

あの日は寒かったから、おれは毛布を床に敷いて彼女に「いいよ!!でもこの毛布の上で!!」

娘:「パパは何するの?」

おれ:「パパはオコゲが住みやすくなる道具を用意するから」

そのまま猫も娘も放っておいてベランダへ豬喵が6年前に使ってたトイレを風呂場できれいに洗う。洗いながら、娘が子猫に掛ける言葉を聞いてる。「子猫ちゃん、お母さんを探してるの?怖がらないでね!!あたしはちゃんと面倒みるからね!!」微笑ましいやり取りを聞いてちょっとホッとした。その後、豬喵が使ってたお碗も探し出して、トイレも水も猫カリカリもすべて用意し終わってリビングに戻ったら、娘はいつの間にか寝ちゃってる。そして子猫の様子を見ようと床に這いつくばってたら、もともと光の届かない場所だけに、子猫が目でも閉じれば、まったく見分けられなくなるじゃないか!?こりゃ、ダメだと思い、また豬喵がつけてた鈴を探し出した。うたた寝している子猫をつかみ出して鈴をつけた。こうでもしないと夜中のトイレなどに踏みそうだから。鈴をつけ終わって下ろしたら、またピョ~ンとソファーの下に隠れた。まあ、いいか!!初日だし、怯えるのも無理はない!!そしてそのまま放っといて、おれはスヤスヤに寝ている娘を抱っこしてベッドに移した。横にあるベッドライトをつけて、寝室のドアを少し開くようにした。さあ~寝る準備も整えたから、おれは暗闇に向けて「寒かったら、自分で入りなさいよ!!」と言い残し、照明を消した。

オコゲの初日は豬喵の初日とまったく違う。14年前の喵は食べ物が来れば、遠慮なくガブガブと食べあさる。ベッドに上がれば、遠慮なくスヤスヤと寝るのに対し、オコゲは臆病がちでオドオドする。それがおれにとって逆におもしろくて新鮮感がある!!まるで初めて猫を飼うような気分!!な~るほど...これが本物の猫なんだ!?とぼんやりに思った。

夜中の3時ごろかな!?暗闇の中からチリンチリンと音がして目が覚めた。暫く何の音かとボケ~としてたら、子猫が発した音だと気づいた。そのまま目は天井を見て、耳は子猫の動きを聞いて推測する。と突然、シャーシャーシャーとトイレの砂を掻いている様子。『よし!!トイレは問題ないようだ!!』そしてまたチリンチリンとリビングに行ったり台所に行ったりしてる様子。『う~ん、環境の確認だな!!』またリビングに戻った。おれは眉をひそめて『こんな寒いのに、床で寝るのか?』と思っていたら、カンカンカンと鈴とお碗がぶつかり合う音がした。『そうか~おなかすいたか...』とこうして子猫のかわいい動きを想像しながら、おれは昔に描いていた”癒し系な猫との暮らし”を思い出した。おれはようやく子猫の存在を実感した。

突然、鈴が鳴らないほど慎重な足音が近づいてくる気配がするから、すぐさま寝たふりして様子を見ようとした。子猫は足のほうから布団に潜りこんでゆっくりとおれと娘の間にほふく前進しておれのお腹の辺りで止めた。何してんだろうとちょっと布団を捲り上げて確かめた。子猫は娘に寄ってゴロゴロと気持ちよく寝そべた。

翌日、朝っぱら6時に娘が起きた。目覚めるなり、開口一番:「パパ!オコゲは出てきてくれた?」おれはなだめる口調で「布団の中をご覧!?」。娘はすぐ布団の中に潜り「オコゲ~一緒に寝てくれたの!?」と喜んだ。残り二日の休みは娘はどこへ行きたいとも言わず、ずっと子猫と一緒に遊んでた。オコゲも娘から離れることもなく、いくら遊んでも遊び足りない感じでいたのである。

オコゲはちとも喵に似ても似つかない。たぶん喵の時は強烈だったからか、オコゲは猫だと思えない。でもこのギャップさは想像した以上に違和感はなく、すんなりと受け入れた。

娘と子猫は相性なんて言葉はまるで最初からなかったようである。翌日から早くも期待していた”魔女の宅急便”ごっこを遊んだ。「オコゲ!!荷物を届けに行くよ!!さあ、空へ飛ぶよ」「魔法の力をください!!」そして早くも宅配業務は宇宙まで広げた。両方とも子供だからか、娘は家中どこへ行っても子猫はその後を付く。この日はテレビとかパソコンなどをやっても全然邪魔が入らず、気持ちよく最後までやりたいことをやり遂げた。早く連れて帰ってくればよかったといまさら、ちょっぴり後悔するのであった。

こんな寒い日にも関わらず、娘は興奮して遊んでたから、汗でびっしょり!!おれは娘を呼び止めて「少しは休憩でもしないとオコゲは水飲みたくても飲めないじゃないか!!ちょっと休憩ね!!」と言いながら、”となりのトトロ”のビデオを放送する準備。娘はテレビの前に鎮座すると、オコゲもやってきて娘の隣に座ってる。そして娘はテレビを見ながら、オコゲに「この後、穴に落ちてトトロに会うよ」「来たよ!!ねこバスが来た!!」とシナリオを説明した。子供一人と猫一匹が仲良く椅子に座ってテレビを見てる背中を見て、思わずニンマリした。今日の子守は今まで一番気楽だったんだ!!

 

オコゲは来てから、たかが3ヶ月だけでもう驚くほど成長している。7月の夏休みには、もう7キロものあるデカい猫になったのだ。同じ時期の喵よりも1キロ以上も肥える。しかしおれんちは猫界の王者育成学園であるわけで、オコゲの資質はと言うとまったくゼロである!!豬喵とぜんぜん違う生き物みたい!!まずは臆病すぎる。ちょっとベランダに猫が通っただけで、怖くてすぐおれのところに逃げてくる。窓の外に気配がちょっとしただけで、すぐおれの懐に逃げ込む。一番おかしいのは電気を消しただけで逃げてくる。想像していた黒猫と打って変わって不気味なところか、あまあまな甘えん坊である。

14年の年月が経って、ようやく”癒し系な猫との暮らし図”が完成した。オコゲは甘えん坊で人懐こくておとなしい猫である。おれの命に出てきた2匹の猫がこうも違う生き物なんだなとつくづく思う。ある日ちょっとした実験をした。オコゲは勝手に家を出るかどうかという実験を。ベランダで洗濯物を干してるところに「オコゲ、おいで!!」と呼びかけた。オコゲはビクビクしながらも、ゆっくりとベランダに出て来てはくれたが、不安を隠せない様子。そのままおれの足元に止まって動かなくなった。それを見て、おれはため息ついた。オコゲの頭を撫で撫でしながら、まあ、いいか!!外で危険な目に遭うよりマシ!!と思った。おれは干し終わって家に入るとオコゲもそそくさに付いて入ってきた。この分じゃ、猫の極道はもう無理である。

極道と言えば、最近オコゲが来たせいで、シマ争いの状況にあまり関心を持たなくなった。ベランダでバッタリと出会ったら、ちょっと猫カリカリをやる程度だった。凹はリーダーに就任して以来、大白のやり方を真似て猫衆を集めるから、野良犬のキャッツハンターチームもおとなしくなった。当時、豬喵に顔面を噛まれた黒い犬は今じゃ、野良犬の親分格に昇進した。警備員室の3匹以外に、いつの間にか市場に居ついた灰色のと黄色の2匹が加わった。総勢5匹となった。彼らは暗黙の了解というか、夜勤の警備員が校庭に出勤するまでの夜9時から10時の間に市場を巡回する。10時には解散するのである。こうやってそれぞれの暮らしモードは定着しつつである。もちろん、いささかな諍いは免れないけどね。

ある日おれは終業の帰りで信号待ちしてる時、2匹の犬が1匹の猫を追いかけてるのを見た。凹だ!!彼はきれいな弧線を描いてラーメン屋の日よけテントに飛び乗った。下にいる歩行者は驚いて声を上げたが、凹は振り返り、追ってきた野良犬を睨む。その中の1匹はファンタをかみ殺した黄色犬がいた。信号が青になっておれは急いで駆けつけて犬を追っ払った。そして凹を見上げた。この時、おれは確かに捉えた。猫の悔しがる感情を感じ取ったんだ。また不穏な雰囲気が漂ってる。しかし今度は乳牛も豬喵もいないから、独力で戦う凹はどことなく疲れてそうで無力である。彼は唯一あの悪戦の夜を経験した猫である。あの時、乳牛に助けられたけど、今度は助け舟を出してくれる猫はいるのか!?

凹はファンタをかみ殺した犬を狙ってる。復讐するためだ!!ある日、彼らはまたおれんちのアパート階段室でいざこざを起こしてる。おれは犬の吠え声を聞いてドアを開けたら、凹が3階へ走ってるのを見た。後ろに追いかけてるのはファンタ殺しの黄色犬である。角を曲がる時、凹は犬に後ろ足を噛まれたが、すぐ振りほどいた。何秒かの対峙をして凶暴な犬は再び攻撃を仕掛けた。おれはすぐ3階へ走って犬を追い払おうとしたが、ごちゃごちゃしてるうち、もう1匹のトラ猫が飛び降りて、素早く犬のお腹に攻撃し、剥き出した爪が犬のお腹に食い込んだ。犬は痛さで凹から離れた。凹の助っ人が来たんだ!!彼は独りぼっちじゃない!!助っ人のトラ猫は痛さも犬の凶暴さにも恐れず、ちっちゃい頃から猛者を目指していたツワモノだ!!犬はつい悲鳴を上げた。2匹のトラ猫はファンタの仇を討つのだ!!強気な凹の隣には、そう!!あのMr.2番だ!!

作者の話:

エドガー.アラン.ポーはかのホラー小説「黒猫」を書いてる有名な作家です。「黒猫」をモチーフに書いてる先輩へ捧げます。

原文:http://www.mobile01.com/topicdetail.php?f=290&t=3491307

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微力ですが、台湾の人気ネット小説を翻訳中です。

日本語は母語ではないため、おかしなところ多々あると思います。

ご遠慮なくご指導いただければ、うれしいです。

ありがとうございます。

2014/3/21 ただ今多忙のため、暫くは翻訳できません。ご報告を遅れてすみません。m(--)m

 

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