201310151434おれのトラ猫(後編)第1巻 黒猫の約束

前置き:前編を書いてる時から、ネコ友は続々と加入してきました。皆様の励ましと期待が僕に「前編」を書く動力を与えてくれました。しかしその後は読者の皆様からはさらなる物語への期待がどんどん膨らんでいって、僕も止められなくなりました。ですから、後編は豬喵が去った後の猫を飼う経験談と予想外の発展について書きます。前編は猫を飼ったことのないまったくの素人が飼い猫を遺棄、売買、放し飼い、また動物への軽率な態度などを軸に書きました。後編は読者の皆様に台湾の野良猫生態と土地と猫の習性を軸にしてもっと分かってもらいたいです。とにかく登場した猫たちは台湾という土地で生きていくのには、どんなに一生懸命なのかを僕は伝えたいです。さて後編の始まりです。ご覧ください。

おれはベランダで猫カリカリ袋をガサガサしてたら、猫たちはみな寄ってきた。彼らは全部おれの古い友だちである。感情の延長でもある。ここでかつて何か起きたのかを知っているのは彼らしかいない。1匹の白黒がここを占拠して派閥まで組んでいたこと。でも負けてここを去ったこと。そのまま1年間、行方不明のまま。もう1匹の悪魔なる猫は映像も手がかりも何も残らず神隠しした。まるで最初からここにいなかったかのように。やがて猫の極道は崩壊し、それぞれの組員だった猫たちは終日ヒサシの上にいて、野良犬たちは堂々と地面を占領した。あの伝説的な乳牛や豬喵のような猛者はもう現れないかもしれない。

おれは豬喵のこと「ニャ~あなたの足跡」をブログにアップロードした。最初は一緒に探してくれた友だちしかコメントを残してなかった。おれにとってあの記事はただの自分のドキュメントだけである。 おれ自身もあまり見ない。1年が過ぎ、ベランダの猫カリカリのお碗を片付けることだけは忍びない以外、おれは豬喵のすべてを避けるようになった。友だちはよく「また猫飼いたい?」「保護されている猫を見に行かない?」「もう1匹飼ったら?」とおれに言う。正直、プレッシャーである。おれは最初から猫が好きで豬喵を飼ったわけじゃない。本当のことを言うとあの時は猫じゃなく、犬だったら、同じことになって飼っていると思う。だから、おれの答えはいつも「考える...そのうちかも...」。しまいにきっぱりと「もういい!!」と答えた。

ホントのところはおれもよくわからないんだ。あの急に消えて面と面に向かってサヨナラを告げることの出来ない分かれ方はもう耐えられない。 それに一番気になるのは例えもう1匹飼っても、豬喵ではないからだ...

2011年の旧正月前、仕事の終わりにメールをもらった。「こんにちは!突然のことですが、私の名前はEmily。○○○は私のおばさんです。ちょっと伺いたいことがありますので、お電話してもよろしいでしょうか。」というメールが届いた。あまり考えず「どの方面のことでしょうか?」と返信した。すると30秒もかからず、いきなり電話が鳴り出した。向こうから幼げな女性の声が聞こえた。

Emily:「こんにちは!突然お邪魔して、Emilyと申します。」

おれ:「こんにちは。」

Emily:「○○○(あまり親交のない友人)はあたしのおばさんです。あたしはおばさんを経由であなたの作品を見ました。とても感動しています!!その記事をプリントアウトして部活のみなに見せたから、全員感動して泣きました...」

おれ:「はっはは~いや~適当に書いてるだけです。あの、部活って?」

Emily:「そこでちょっとお願いがありますけど、あの記事を命の尊さへの教育報告にしてもいいですか?」

おれ:「はぁ...また学生さんですか!?」(実際のところ、独身ですかと聞きたい^^)

Emily:「そうです!今大学2年です。」

おれ:「そうですか...い...いいですよ!!」(若いな...)

Emily:「じゃ、クラスメートと一緒に伺ってもいいですか?」

おれ:「えぇ!?いいですけど...今仕事帰りしているところですが。」

Emily:「そうですか...それなら、どちらにお住まいでしょうか?」

おれ:「えぇ!!」(せめてヒゲを剃る時間とお風呂の時間をくれ!?)

Emily:あまりお時間を取らせません!!あたしは中和に住んでます。

おれ:「そうか~~じゃ、板橋の○○路の○○喫茶店を知ってますか?」

Emily:「はい!知ってます!!」

おれ:「じゃ、そこで待ち合わせましょう!!」

そこへ行って5分も待たずにEmilyが現れた。しかし...彼女一人だけ。どう見ても幼げの残る小娘である。目はぱっちりとしていて、サル模様のTシャツを着ている。もし同じ年頃なら、美少女に属する部類だと思うが。彼女はブログの中ですでに答えた問題をもう一度聞いた。ホントに実際にあった話かどうかをもう一度確かめられた。もちろん「ニャ~あなたの足跡」は全部本当のことだと答えたら、彼女はビックリマークを連発した。桐花公園へ豬喵を探しに行った件を聞いた時、涙目にもなってくれた。短い20分の間に彼女はノートにずっと何かを記録している。

おれ:「じゃ、そういうことで!!」

Emily:「あの...もう一つお願いがありますけど。」

おれ:「はぁ...何でしょうか!?」(そうだよ!!そう来なくちゃ!!テレビではいつもこう演じるから)

Emily:「あたしは豬喵が大好きです。ゴッドマザーになってもいい?」(注:意味は義理の母。日本にはこういう風習はないけど、台湾ではよくあること。漢字では『乾媽』と書く。ちなみに男の場合は『乾爹』。しかし後者は場合によってあまりいいようには使わない。日本語で言うと『パパさん』『スポンサー』というようなニュアンスが含まれてる)

おれ:「えぇ!!ゴッドマザー??あの...いなくなって、もうずいぶん昔のことだけど!!」

Emily:「知ってます!!それでも構いません!!ただ形でもいいから、このすばらしい猫ちゃんと関わりたいです!!」

おれ:「はぁ...そうですか...いいよ!!」(生きてる飼い主よりも、なくなった猫を選ぶのか!?)

おれはたぶん、歳を取ったかな。こういう小娘の発想にはいまいちついていけない。この発想は理屈に合わないけど、かわいいから、好きにさせればいい。それでもちょっと好奇心を煽られて彼女に聞いた。

おれ:「猫、飼ってる?」

Emily:「飼ってますよ!!年取った黒猫がいます。最近妊娠してます。」

おれ:「いくつ?」

Emily:「もう12歳です。あたしが小学校2年の時に飼ったのです。ある日お隣が火事に見舞われ、黒糖(黒猫の名前)は眠ってるあたしの両親を起こしてくれたんです。」

おれ:「すごいですね!!じゃ、もし生まれたら、子猫がいっぱいになるよね?どうする?」

Emily:「お母さんはまず取っときながら、ゆっくり里親を見つければいいと言うてます。」

おれ:「ん~じゃ、豬喵が使ってた竹のカゴがある。子猫を入れるのにはちょうどいいから、要る?あげるよ!!」

Emily:「はい!!要ります!!あたしの息子が使ったカゴだぁ!!」

彼女はスクーターを乗っておれんちまでついてきた。おれは何をしてるんだろうと自分でも可笑しくなった!!家に着いたら、スクーターを止めて家の中まで招いた。おれは物置部屋で竹カゴを探した。カゴを取り出してリビングに出たら、彼女がいない!?彼女はまるで自分の家みたいに台所へ行ってベランダの網戸を開けて「ああ~~ここですね!?」と言うた。(しまった!!穴の開いてるパンツが干してある!!)そして彼女はゆっくりと家の中に入って、今度は窓際へ行った。「わぁ~~ここ視界はいいですね!!」(おれんちはモデルハウスじゃねえっつの!!)急いで竹カゴを渡した。彼女はそれを手にしてさり気なく「もしうちの黒糖は子猫を生んだら、飼いますか?」

おれ:「いや...もういいよ!!もうその勇気はない...」

Emily:「あのね!!あなたはずっと豬喵を手離さないから、いつまでも出てこられないわよ!!」

おれ:「はぁ?どういう意味?」

Emily:「あのね!!豬喵の物は捨ててないじゃん!!(猫カリカリのお碗と爪とぎ板を指差して)これはあなたは彼が戻ってきた時にまた使えると思っている証拠。それと裏口のドアに鍵がかかってないのは、待っている証拠。もう一つ(今度はパソコン机の隣の椅子に指差した)あなたはまた豬喵の席を残して待っている証拠。これじゃ、いつまで待っても戻ってこないから、つらいわけよ!!行ってしまった猫を送り出さないと新しい猫は入って来られないじゃん!!」

おれ:「お...おれは...」(大~~当たり!!)

Emily:「はっはは~~いいのよ!!あたしの息子を愛している証拠なんだから!!」

彼女はそう言い放って勝手に玄関まで行った。目はちらちらとおれの生活ぶりを検査してるみたいに「じゃ、ありがとうね!!ちゃんとレポートに仕上げますから」

彼女が帰った後、言われた言葉を振り返ってみると彼女の言う通りだと思う!!これからは猫を飼っても飼わなくても、もう捨てるべきなんだ。と思い立ったら、大きなゴミ袋を出して豬喵のおもちゃ、爪とぎ板を全部入れた。そしてバケツに水を汲んで、雑巾で窓際に残ってある足跡を拭き取ったり、キーボードに挟んでる毛を取ったり、きれいに洗った毛布をタンスに仕舞ったりして、豬喵が家中にあちらこちらに残ってる跡を消そうとした。掃除の間に豬喵が落ちた歯とヒゲを拾って、それらをチャック付袋に入れて引き出しに仕舞う。これでいいかなと。

掃除したゴミ袋を持って収集車が来るのを待っている間に、急に豬喵の大好きなボールは見当たらないなと思った。いっぱいあったはずだ。どうして一個も見当たらない?といぶかってる時、薬屋の黄の奥さんが声をかけてきた。彼女はニコニコして彼らの計画をおれに話した。猫は一歳になるとサカリがついて離れていくから、だからここにいる猫たちが一歳になったら、手術したいと思ってるらしい。おれは心ここにあらずような感じで聞いた。この考えはすごくいいし、大賛成と思うけど、でもおれはもう猫と関わりたくないんだ。もう...あの人情家たちに任せよう...

映画「8ミリ」が描写しているコンプレックスだと思う。元気に生きてほしいけど、しかし会うことはもう出来ない。或いは、潔くいっそう死んだと思うほうを選ぶ。桐花公園でサヨナラを告げる以前は、おれは前者を選んだ。しかしあの晩を境に、おれは後者を選んだ...そうでも思わないとおれの時間と空間がかみ合わなくなるから。今日、豬喵の物と跡を片付けて、やっと晴れた気分になった。最もおれは思いつめるタイプではない。ただ捨てるのが嫌なだけ。この1年はずっとこうやってあやふやなまま過ごしてきたんだと思う!?

某日の夜、おれはまたあの夢を見た。トラ猫は長い路地に止めてあるスクーターに飛び乗って、その後はヒサシに飛び移った。月明りと空気は淡い青色を帯っている。猫はおれの窓際まで来て、中を覗いた。まるで何かを探る様子。夢の中では黒い影でしかないのに、おれにはトラ斑紋だとはっきり分かる。彼は窓際を沿ってクーラーの室外機に飛び乗ってベランダに降りた。道を熟知しているから。そして左を回ったら、ドンと網戸を開ける.....

ここで決まって目が覚める。この1年間に何度も何度もこの夢を見た。おれはまた眠れなくなった。暗闇の中で台所へ水を飲みに行った。チラと月明りのベランダを見て、トイレへ行った。ベッドに戻って眠ろうとしたが、眠れなくてずっとあの夢を考えてる。時間はどれほど過ぎたか知らないけど、ここに引っ越してきて、もう7年。豬喵のため、一度もドアを閉めて寝るためしはない。今となってはもうその必要なくなった。おれはもう外からの音を聞きたくないんだ!!風でも、落ち葉でも、野良猫でも、もうたくさんだ!!起きて7年間一度も閉じたことのないドアを閉めた。その時、急に何か足を当たった。電気をつけて、すぐその正体が分かった。ボールがドアの裏にコロコロと集まっている。まるで飛び出さんばかりに....それらを見た途端、情けなくおれはまた涙を流してしまった...

もう振り切ったと思ったけど、実際にはずっといたんだ...豬喵は猫じゃない、彼はおれの息子なんだ!!だから代わりにもう1匹の猫を飼うなんて出来ない。Emilyには分からないんだ!!ホントに無理なんだ!!


2011年始、おれの6歳になったかわいい娘が遊びに来た。今度は動物園へとロープウェーを乗ることを約束した。娘は板橋に着くなり、彼女はこの家で自分の持ち物をチェックした。おまけにどこのスパゲッティを食べると、どこの夜市へ行くまでを計画した。またチビッ子なのに、計画通りにしないとダメらしい。まあ、いいか!!全部ご希望通りに叶えてあげよう。ただおれに豬喵の居場所を教えてとダダをこねる以外は。

最初は夜行性動物館へ行ってベンガル山猫を見たら、娘はうれしくて「パパ、見て!!豬喵!!」驚いてすぐ「違うっ!!これはベンガル山猫と言うのだ」。その後はアメリカ山猫を見て、またもや娘が「わぁ~~すごく大きな豬喵!!」(彼女にとってすべての猫は全部豬喵)おれは冷や汗を掻いて「ははっは...ぜんぜん違うよ!!これも山猫なんだ...」

耐えるんだ...絶対に耐えてやる!!今、しのいでやらないと後が怖い!!親子二人は楽しくロープウェーを乗って、彼女が食べたいスパゲッティも食べに行った。娘にとってすごく楽しい一日なようである。家に着いた時には、すでに夜10時。遊び疲れさせたら、豬喵のことを聞くのが忘れるはずだと心に密かに企ててる。めまぐるしくお風呂に入れさせて、歯も磨いて、ささっとベッドに寝かせてやっと安心した。今日、いっぱい歩いたから、おれもすぐ寝た。

12時...

娘:「パパ~~」

また寝ぼけ中のおれ:「なんだ?」

娘:「豬喵は帰ってこない...すごく心配...」

驚いて何だ!?急に!!

おれ:「もう昔のことだよ...豬喵は天使になったんだ!!早く寝なさい!!もう12時だよ!!」

娘:「じゃ、豬喵は天国でパパを守ってるの?」

おれ:「当たり前だ...他に誰を守ると言う?」(すごく眠たい...)

娘:「あたしも守り続けてくれるの?」

おれ:「そうだよ。○○ちゃんがまたちっちゃい頃、一緒に散歩した時に守ってくれたよ!!」

娘:「じゃ、もう1匹欲しい!!」

おれ:「.....」(聞こえないふりをする)

娘:「パパ~~もう1匹の豬喵が欲しいの!!」

おれ:「...あのな!!もう何時だと思ってんだ!?つべこべ言わずにささっと寝なさい!!目をギュッと!!」(父としての威厳をこの時に使うべき!?)

娘:「もう1匹の猫ちゃんが欲しいの!!今、猫の天使がいないの!!」

おれ:「ダメ!!早く寝なさい!!」

娘:「イヤイヤ!!もう1匹の豬喵が欲しいの!!」

おれ:「怒るぞ!!もう何時だと思ってんだ!!うるさい!!!」

おれも娘も起きてそのままベッドに座ってる!!彼女は顔を赤らんで、パパなんて怖くないという様子...

娘:「あたしの猫ちゃんを死なせたのパパでしょ!!」

おれ:「おれじゃない!!年老いたから、天使になっただけ!!」

娘:「パパのせいよ!!あたしの猫を死なせたの!!前来た時はちゃんといたんだもん...」(目頭が赤くなった)

おれ:「あのな....もうわかったから~~飼うよ!!」

娘:「魔女の宅急便のような猫ちゃんがいい!!ジジみたいな黒猫よ!!」

おれ:「何でもいいから....眠いよ...」

娘:「赤い首輪も買ってきてね!!」

おれ:「もう勝手にしろ...」

娘はおれを揺すって:「パパ!!約束よ!?」

おれ:「分かったから、早く寝ようよ...」

強引におれの手を引っ張って、娘:「じゃ、指きりげんまん」

おれ:「これ以上駄々をこねたら、たたくよ....」(そんなに運よく黒猫がいるもんか)

娘:「パパ~~もう一つ聞いていい?」

おれ:「なんだ!?」

娘:「黒猫はお話できる?」

おれ:「できるよ!!」

娘:「うそだ!!」

おれ:「早くおとなしく寝ないと...○○ちゃんは13歳に魔女のテストを合格したその時、黒猫は○○ちゃんを怒って叱る...」

娘:「怒るの?なんで?何を叱るの?」

おれは布団を持ち上げて娘を被って強く抱きしめた「子供は夜更かしするんじゃない!!ささっと寝なさいと怒るのじゃ~~」

後先考えず、勝手に女と約束をしたら、いつか痛い目に遭う...ただ眠りを求めたおれは、この約束がどんなトラブルをもたらしたのは、この時ぜんぜん予測できなかった。 


原文:http://www.mobile01.com/topicdetail.php?f=290&t=3487736

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回應

微力ですが、台湾の人気ネット小説を翻訳中です。

日本語は母語ではないため、おかしなところ多々あると思います。

ご遠慮なくご指導いただければ、うれしいです。

ありがとうございます。

2014/3/21 ただ今多忙のため、暫くは翻訳できません。ご報告を遅れてすみません。m(--)m

 

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